4クアドラント・マルチプライヤー

4クアドラント・マルチプライヤーは、振幅変調(AM)の特殊なケースです。リング変調やバランスド・モジュレーションとも呼ばれます。一方の信号が、もう一方の信号のレベルを変化させる、つまり「掛け算」します。たとえば、1つ目の信号の現在のレベルが+50%で、2つ目の信号のレベルも+50%なら、出力は+25%です。1つ目の信号のレベルが–100%で、2つ目の信号のレベルが+30%なら、出力は–30%になります。4クアドラント・マルチプライヤーは、正の信号と負の信号の両方をそのまま扱うからです。

典型的な使い方は、オーディオレートで動作する2基のVCOをリングモジュレーター(4クアドラント・マルチプライヤー)に入力することです。出力は、複雑な成分音の集まりになり、通常の倍音が従う、基音の上にオクターブで積み上がるような「音楽的」な間隔にはなりません。つまり、モジュレーション周波数がキャリアの周波数に加算され、同時に減算されます。その結果できた倍音が、元のキャリアとモジュレーターに取って代わります。たとえば、キャリアが600 Hzのサイン波(基音のみを含む)で、モジュレーターが100 Hzのサイン波だったとします。結果は、500 Hzと700 Hzに周波数成分を持つ音になります。「モジュレーション」シンセシスの探求について詳しくは、こちらをクリックしてください。

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