バランスド・モジュレーター [リングモジュレーター]

バランスド・モジュレーション(リングモジュレーション)は振幅変調の特殊な一種で、一方のバイポーラー(0ボルトの上下両方に振れる)信号――モジュレーター――を使って、もう一方のバイポーラー信号、つまりキャリアの振幅を変化させます。

モジュレーターの周波数がキャリアの周波数に加算されると同時に減算され、生じた倍音が元のキャリアとモジュレーターに置き換わります。その結果、基音の上にオクターブで並ぶ典型的な「音楽的」な間隔には従わない、より複雑な倍音構成になります。そのため、金属的で耳障りな「非整数次倍音(インハーモニック)」の響きを作るのに便利です。例が欲しいですか? キャリアが600Hzのサイン波(基音のみ)で、モジュレーターが100Hzのサイン波だとします。すると、500Hzと700Hzに周波数成分を持つ音になります。

単なるVCAではなく、なぜ専用のリングモジュレーター・モジュールが必要なのでしょうか。VCAは通常、負の音量という概念を持たないため、結果の半分が切り捨てられ、キャリアが残ったままの異なる倍音構造になってしまうからです。

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