シンセサイザーのオシレーターが出力する、ごく一般的な波形です。高い電圧と低い電圧を交互に繰り返します(オーディオ用オシレーターでは通常 +/-5 ボルトか 8 ボルト、ローフリケンシーオシレーターでは 0V から正の電圧の間で動くものもあります)。アナログ回路で非常に作りやすい波形であるうえ、倍音の構成も興味深いものです。強い基音があり、そこから奇数次倍音が徐々に弱まりながら続きます。基音の3倍の成分、5倍の成分、というように並びます。その結果、奇数次と偶数次の両方の倍音を含むノコギリ波(ランプ波)と比べて、より開放的で中空的な音になります。
厳密には、矩形波はハイの長さとローの長さがまったく同じ波形です。ハイとローの比率を変えたものはパルス波と呼ばれます。パルス波は低次の倍音が弱く、高次の倍音がより複雑になるため、鼻にかかったような音になり、木管楽器のような音色を模すのに向いています。パルス幅変調は、LFOなどのモジュレーションソースでこのハイ/ロー比率を変化させる手法で、わずかにデチューンした2台のオシレーターをユニゾンで鳴らしたような、かっこいいコーラス風のサウンドが得られます。