このタイプのフィルターは、カットオフ(コーナー周波数)より上の倍音はそのまま通し、それより下の倍音は、カットオフからどれだけ離れているかに応じてレベルを下げます。12dB/oct(デシベル/オクターブ)のハイパスフィルターでは、カットオフ周波数の1オクターブ下(言い換えれば、カットオフ周波数の2分の1)の倍音は12 dBレベルが下がり、カットオフの2オクターブ下(周波数が4分の1)の倍音は24dB下がり、以下同様です。
ハイパスフィルターは通常、基音や低次の倍音よりも高次の倍音のほうがはるかに強い、明るい音を作るために使われます。たとえば、ハープシコードの音です。(えっ、ハープシコードを弾いたことがないんですか? すみません。これを習ったときに教わった例で、いまだに忘れられないんです。ハープシコードが流行していた数百年前にいたわけではありませんよ。そこまで年寄りではありません。話が脱線しました……)