これはデジタルオーディオシステムの悩みの種です。システムのサンプルレートは、音を再構成する個々の測定値(サンプル)を、どれだけの速さで記録または再生するかを決めます。そのオーディオファイルの帯域幅(再現できる最高周波数に相当)は、実際にはサンプルレートの半分よりやや低くなります。
サンプルレートの半分を超える倍音を含む信号をデジタル録音しようとすると、それらをフィルターで除去しない限り、サンプルレートの半分の位置を軸に鏡像となって、録音された信号に折り返されます。この鏡像は、元の音の成分の「エイリアス(別名)」と考えることができます。
サンプルレートの半分が可聴域のピッチになるようなデジタルオーディオファイルを再生すると、(ここでも、優れたフィルタリングが行われていない限り)そのサンプルレートの半分の位置を軸に、音の倍音成分が鏡像のように再現されて聞こえます。エイリアシングは、ときには面白く、役に立つこともあるアーティファクトを生み出します。そうでない場合は、エイリアシングが聞こえなくなるほど高いサンプルレートを使うほうがよいでしょう。