オシレーター(モジュレーター)の出力を、2つ目のオシレーター(キャリア)の周波数コントロール電圧入力に入れるパッチを考えてみてください。モジュレーターの波形出力がゼロボルトを上回ると、それがキャリアの通常のピッチコントロール電圧に加算され、キャリアのピッチが上がります。モジュレーターの波形出力がゼロを下回ると、それが通常のピッチコントロール電圧から減算され、ピッチが下がります。では、ピッチコントロールからモジュレーターを引いた結果がゼロボルトを下回ったら、どうなるでしょうか。
多くのオシレーターでは、キャリアは減速して完全に止まり、入力電圧の合計が再びゼロを上回るまでそこで待ち続けます。しかし、スルーゼロ周波数変調を実装していると明記されたオシレーターでは、キャリアは逆再生のように鳴り始めます。いわば負の周波数です。(LFOの周波数をモジュレートする場合も同様です。)これは一般により心地よい結果を生み、オシレーターにとって望ましい特性です。デジタルオシレーターでスルーゼロFMを実装するのは比較的簡単ですが、アナログオシレーターでは難しくなります。それでも、近年は増えてきています。