波形の1サイクルは、円と同じように360度と考えます。この円を(あるいは波形の中を)どこまで進んだかを、位相で表せます。たとえば、波形のサイクルの4分の1まで進んでいれば、位相は90°です。
ここが面白いのは、信号の位相を一定の角度だけ進めたり遅らせたりできる回路があることです。波形を180°、つまり半サイクル進めると、多くの場合(特に、音の最も純粋な成分であるサイン波では)、元の波形を反転させたコピーのように見えます。波形に、その反転コピーを足し合わせると、互いに打ち消し合って無音になります。そのため、位相キャンセルは非常に重要な現象です。