リニア(直線型)のVCA(電圧制御アンプ)は、コントロール電圧の入力と信号レベルの出力の間に、単純な数学的関係を持ちます。たとえば、基準のコントロール電圧の50%が入力されると、出力信号は入力信号のレベルの50%になります。しかし、これは私たちの耳が音量を感じる仕組みとは違います。音を2倍の大きさに感じるには、10倍に増幅する必要があるのです。そのため、リニアVCAはコントロール電圧のスケーリングには向いていますが、オーディオ信号のスケーリングにはあまり向いていません。エクスポネンシャルな出力を持つエンベロープジェネレーターをリニアVCAにつなげば、望ましい聴感上の結果が得られます。ややこしいですか? だからこそ、エンベロープジェネレーターやVCAに、リニアとエクスポネンシャルの特性を切り替えるスイッチやコントロールがあると便利なのです。
リニアミキサーもリニアVCAと似ています。入力レベルのコントロールが「半分」なら、出力の電圧の振れ幅が入力の半分になります。これもコントロール電圧の加工には問題ありませんが、オーディオ信号のミキシングには向いていません。その場合は、エクスポネンシャルなコントロールを持つミキサーが適しています。