バッファード・マルチプル [アクティブ・マルチプル]

信号を複数の送り先に送るために、分岐またはコピーしたいことがよくあります。これは通常マルチプルで行い、1つのソースを差し込み、追加のパッチケーブルを差して複数の送り先へと分けます。アクティブ(バッファード)マルチプルは、入力と出力の間にバッファー回路を備えたもので、何度分岐しても信号の強度や品質が損なわれないようにし、出力の一つで起きた不具合が他の接続に影響しないようにします。一部のモジュールには、実際に出力に優れたバッファリングが内蔵されていて、問題なく複数のモジュールを駆動できます。しかし、たとえば3つのオシレーターにパッシブなマルチプルで接続したときにトラッキングがあまり良くないことに気づいたら(音階を上下すると、すぐにチューニングが狂ってしまう)、代わりにバッファード・マルチプルが必要です。

なぜこれが問題になるのでしょうか。1つの電圧を複数の送り先に送ると、送り先の入力抵抗(インピーダンス)が十分高くない場合や、出力インピーダンスが十分低くない場合に、電圧の低下が起こりうるからです。モジュールの出力インピーダンスは一般に約1k(1000オーム)、入力インピーダンスは一般に約100kです。この比率だと、入力側が電圧の約1%を取り込んでしまうことになり、それほど悪くはありません。しかし、入力が2つになると分圧回路となって実効入力インピーダンスが下がります。たとえば100kの入力が2つあれば、50kの入力が1つあるように見えます。比率は2%に上がり、影響は2倍になります。入力が増えるほど損失が増え、電圧の落ち込みも大きくなります。だから、入力と出力の間にバッファーを入れて、出力をこうした損失から守りたいのです。理想的なアクティブ・マルチプルは、入力インピーダンスが無限大で、出力インピーダンスがゼロです。

とはいえ、前述のとおり、Make Noiseなど一部のメーカーは、電圧の落ち込みなしに複数の入力を駆動できるよう(つまりアクティブ・マルチプルが不要になるよう)出力を設計することにこだわっています。この流れがもっと広まることを期待しましょう。

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